第七官界の中心で咆哮する

イチオシのカナダ発ポストアポカリプスBL小説『Fallocaust』をはじめ、英語のM/Mロマンス(BL)を中心に、BL小説などをレビュー。

2019年読書まとめ(燃え尽きて勉強やる気なくなった時期があからさま過ぎる)

2019年、後半になって勉強へのやる気が燃え尽きてしまい、MMロマンスの世界へ逃避行が開始されたんだな・・・・っていうところが見て取れる。しかし、ファロコースシリーズ面白すぎてほんと生きててよかった。 

 

2019年の読書メーター
読んだ本の数:43
読んだページ数:17926
ナイス数:18

(再読)
The Ghost and the Darkness Volume 1 (The Fallocaust Series) (English Edition)The Ghost and the Darkness Volume 1 (The Fallocaust Series) (English Edition)感想
一巻(Fallocaust)に続き、怒涛の展開です。Fallocaustで比較的酷い目に合わされてなかった人達も地獄を見ることに。この世界に災いが降りかからない者など誰もいない・・・・一巻冒頭の文が蘇ります。 離れてこそ強く感じる幼馴染の深い友情に涙。また、守るものが増えたことで成長する主人公や、物語の初期には考えられなかった強さを獲得した登場人物、スピンオフのメインキャラと本編主人公たちが関わり合っていくのも深みが出てきて良い。キメラさん達は災厄としか言えない。

 

(再読)
読了日:12月28日 著者:Quil Carter
Fallocaust (The Fallocaust Series Book 1) (English Edition)Fallocaust (The Fallocaust Series Book 1) (English Edition)感想
再読なのにめちゃめちゃ楽しめてしまった。Kindle Unlimitedで読めるなんてお得すぎる(ダイマ)! 後に明かされる秘密や登場人物の来歴を知って読むと、発言や行動の意味がよく分かるし初読より腹落ちして満足度が高かった。それにしてもあのお方が最低で、最新エピソードであんなことになってるなんて想像も付かない・・・・。そして、あまりに色んなことがあったので、この頃は全てが単純でよかったな〜と懐かしい気持ちになりました。
読了日:12月20日 著者:Quil Carter


Silent Ground Part 2 (English Edition)Silent Ground Part 2 (English Edition)
読了日:12月06日 著者:Quil Carter

 


Silent Ground Part 1 (English Edition)Silent Ground Part 1 (English Edition)感想
Fallocaustシリーズのプレ・アポカリプス時代。Fallocaustの本編後半で出てきたナイトクロウラーのガブリエルとケル、サーシャがシエルレイクに住んでいたときの話。これがシエルレイク・・・・! ロードオブザリング(映画)が公開前という言及があったので2001年以前と思われる。この現代設定での暴力描写が割りときつくて、ポストアポカリプス世界だからわりかしすんなり納得できていたんだな…と。暴力的な理由は後半で明かされてくるので、なんとか大丈夫でした。
読了日:12月04日 著者:Quil Carter

 

Silent Groundに出てくるナイトクロウラーの能力、佐藤亜紀『天使』の能力者っぽい。超能力の行使が単なる感情の爆発とかではなく具体的に人間の心理とリンクした形で描かれていて説得力があるし、ビジュアライゼーションが美しい。


Fallocaust Short Stories: Nothing Bad Happens I PromiseFallocaust Short Stories: Nothing Bad Happens I Promise
読了日:12月01日 著者:Quil Carter

 


A God Among Insects Volume 3 (The Fallocaust Series)A God Among Insects Volume 3 (The Fallocaust Series)感想
同時多発的に衝撃の事態が起こりすぎて伏線を覚えていられないので、章ごとに概要メモをし始めたのだが、色々起こりすぎ!!キャラも増えてもう大変ですわ。 正義が敢えなく退敗したうえ、それなりに繁栄していた王都まで更地になりそうな勢いで諸行無常感が強い。背徳の都は白冥の炎の塵になってしまうのか…。
読了日:11月27日 著者:Quil Carter


A God Among Insects Volume 2: Book 4 Volume 2 of The Fallocaust SeriesA God Among Insects Volume 2: Book 4 Volume 2 of The Fallocaust Series感想
カオス……まさにカオス。現在に至るまで、ファロコーストの世界には正義の味方的勢力はいなかったのだが、(そこが割と好みだったところがある)ついにヒューマニズム的勢力が出現し、ソドムの街スカイフォールを急襲する展開。今までにないほど分裂するデッカー家の崩壊。新事実の発覚と新たな謎、人間関係の変化もかなり激しい。そして私のシリーズ最推しカップルが爆誕した。ロマンス面ではポリガミー/ポリアモリー的仄めかしもあり、不思議な感情のツボを押されて新しい感覚を体験した。
読了日:11月24日 著者:Quil Carter


A God Among Insects Volume 1 (The Fallocaust Series Book 4) (English Edition)A God Among Insects Volume 1 (The Fallocaust Series Book 4) (English Edition)感想
もう無茶苦茶大変なことになっとる。激動の王都スカイフォールはロイヤルファミリーは陰謀でガタガタな上、王様は失踪し、マインドコントロール寄生虫の侵攻が併発、我らの愛するレノはハートブロークンで鬱。キリアン&リーヴァーもピーピーピーがピー。更には未知の敵性存在の気配も・・・。そして[名前を言っていけないあの人]がクソすぎてやばい。もういっぺん死んでくれまじで。
読了日:11月18日 著者:Quil Carter


Garden of Spiders Volume 2: A Companion Book to The Fallocaust Series Book 3 (English Edition)Garden of Spiders Volume 2: A Companion Book to The Fallocaust Series Book 3 (English Edition)感想
Elish先生回想録の下巻。これは泣く。今まで「泣いた〜」とか言っても嘘だった()けど午前3時に涙流しながら倒れ伏したわ。あらゆる予想をしていたにも関わらず、まじかよの連続で肝が急速冷凍/解凍を繰り返してスッカスカっすわ。これほど感情的にも家庭(?)内政治的にも振れ幅が180度で濃密な人間関係のうねり、かつ死すべき定めの人間の時間軸でも圧縮しすぎなペースで事件が起こりすぎてこっちが心臓発作を起こしそうだわ。ほんと大変でした。Elish先生お疲れ様でした。GoS2待ってます。
読了日:11月14日 著者:Quil Carter


Garden of Spiders Volume 1: A Companion Book to The Fallocaust Series Book 3 (English Edition)Garden of Spiders Volume 1: A Companion Book to The Fallocaust Series Book 3 (English Edition)感想
本編中でElishが執筆していた自伝「Garden of Spiders」。このような長編に仕上がったようです。Elishの目から見たデッカー家ファースト・ジェネレーションの激ヤバな生育環境が幼少時代から語られます。ほっこりパートでは、ぷくぷくベイビーな第一世代のみなさんや、赤ちゃんを抱えつつ幼児にまとわり付かれるサイラス、オムツを変えるお兄さんたちなどが見られます。非ほっこりパートでは衝撃展開につぐ衝撃展開で成人指定。家庭内暴力毒親に耐性が無い方はご注意ください。
読了日:11月10日 著者:Quil Carter


The Suicide King Volume 2 (The Fallocaust Series Book 3) (English Edition)The Suicide King Volume 2 (The Fallocaust Series Book 3) (English Edition)
読了日:11月01日 著者:Quil Carter

 


The Suicide King Volume 1 (The Fallocaust Series Book 3) (English Edition)The Suicide King Volume 1 (The Fallocaust Series Book 3) (English Edition)
読了日:10月27日 著者:Quil Carter

 


Severing Sanguine: A Companion Book to The Fallocaust Series Book 2 (English Edition)Severing Sanguine: A Companion Book to The Fallocaust Series Book 2 (English Edition)
読了日:10月23日 著者:Quil Carter


The Ghost and the Darkness Volume 2 (The Fallocaust Series) (English Edition)The Ghost and the Darkness Volume 2 (The Fallocaust Series) (English Edition)
読了日:10月17日 著者:Quil Carter

 


The Ghost and the Darkness Volume 1 (The Fallocaust Series) (English Edition)The Ghost and the Darkness Volume 1 (The Fallocaust Series) (English Edition)
読了日:10月15日 著者:Quil Carter

 


Breaking Jade: A Companion Book to Fallocaust Book 1Breaking Jade: A Companion Book to Fallocaust Book 1
読了日:10月08日 著者:Quil Carter

 


Fallocaust (The Fallocaust Series Book 1) (English Edition)Fallocaust (The Fallocaust Series Book 1) (English Edition)感想
『叛獄の王子』原書を読んだらオススメに出てきたポストアポカリプスBL。 世界観はマッドマックス、キャラはアン・ライスのヴァンパイア、展開は東京喰種で引きの強さはコードギアスで、グロさはウォーキング・デッドで暴力性はハンニバルライジング、クスリと葉っぱは全種類って感じだった。 次々に過激な展開を差し出されて、フラフラになりながらも一口食べて「あ、これ好物です」「なぜこの味を忘れていたのか…!」と、ジャンクと暴力と血糊と脳漿とあらゆる禁止薬物と狂気と荒廃のフルコースをお口に流し込まれてヒーヒー言わされました。
読了日:09月30日 著者:Quil Carter


Fallocaust (The Fallocaust Series) (Volume 1)Fallocaust (The Fallocaust Series) (Volume 1)
読了日:09月30日 著者:Quil Carter

 


Mate of the Tyger Prince (Mate of the Tyger Price Book 1) (English Edition)Mate of the Tyger Prince (Mate of the Tyger Price Book 1) (English Edition)感想
地球連合とタイジェリアは長年の交戦状態にあったが、劣勢に立たされた地球連合は議長の娘とタイジェリア皇太子の結婚による和平を申し入れる。その婚儀の日、議長の娘は恋人と共に姿を消し、このままでは地球連合壊滅の危機。そこで連合軍大佐である花嫁の兄・ライアンを代わりに結婚させる案が浮上する…という話。 つまり嫁入りモノだが嫁に人権が無さすぎる。女性の社会的地位が低い社会の構造に酷似していて、違いはタイジェリア人は番いになった地球人を傷つけることは出来ないという点のみ。在タイジェリア地球人にフェミニズムが必要。
読了日:09月14日 著者:Shannon West


FLESH&BLOOD〈2〉 (キャラ文庫)FLESH&BLOOD〈2〉 (キャラ文庫)
読了日:09月09日 著者:松岡 なつき

 


FLESH & BLOOD〈1〉 (キャラ文庫)FLESH & BLOOD〈1〉 (キャラ文庫)
読了日:09月01日 著者:松岡 なつき

 


The Summer Palace and Other Stories: A Captive Prince Short Story CollectionThe Summer Palace and Other Stories: A Captive Prince Short Story Collection感想
同じ場所と時間をローレントとデイメンと本編のどこかで共有した人たちが、それぞれ全く別の目で見ていたこと。彼らの人生の物語でした。 身分に関係なく、誰もがその人自身の物語を生きることが祝福されていると感じられるお話。

読了日:08月27日 著者:C.S. Pacat


Prince's Gambit (The Captive Prince Trilogy)Prince's Gambit (The Captive Prince Trilogy)感想
オーディオブックの最後に19.5章が収録されています。(原書Kindleおよび邦訳版には無い) ガードを下げた王子の素の部分と小鳥のついばみのようなやり取りが木漏れ日すぎてデイメン共々心臓が危なくなります。

読了日:08月25日 著者:C. S. Pacat


王たちの蹶起~叛獄の王子3~ (モノクローム・ロマンス文庫)王たちの蹶起~叛獄の王子3~ (モノクローム・ロマンス文庫)
読了日:08月23日 著者:C・S・パキャット

 


高貴なる賭け 叛獄の王子2 (モノクローム・ロマンス文庫)高貴なる賭け 叛獄の王子2 (モノクローム・ロマンス文庫)
読了日:08月22日 著者:C・S・パキャット

 


叛獄の王子~叛獄の王子1~ (モノクローム・ロマンス文庫)叛獄の王子~叛獄の王子1~ (モノクローム・ロマンス文庫)
読了日:08月21日 著者:C・S・パキャット

 


Captive Prince (The Captive Prince Trilogy)Captive Prince (The Captive Prince Trilogy)感想
日本のアマゾンで買える英語版KindleとAudibleには、US版紙書籍および邦訳版に入っている「THE TRAINING OF ERASMUS(エラスムスの調練)」が収録されていません。


読了日:08月20日 著者:C. S. Pacat
みがかヌかがみみがかヌかがみ感想
主たる舞台は大正時代。なかなかいい家柄の人たちの習俗が生き生きとというか生々しく描かれていて、核家族育ちのわたしでも「あーこういう嫌らし〜いところがあるよね、日本のイエってのは」という家父長制やイエ制度のねっちょりしたところに絡め取られそうな悪寒付き。けれど、過度に露悪的でもなく、かといって美化してもないのがいい塩梅。主たる登場人物が清々した人物なのと、美しいものを愛でつつ嫌な因習や理不尽を断ち切る志向性に貫かれていて爽やか。夏に向かう今の季節に読めてよかった。
読了日:07月06日 著者:中里 友香


歪み真珠歪み真珠感想
「日向性について」、「影盗みの話」は眠り込んだり意識を失ってしまう話で、どうにも甘美なものを感じてしまう。 東京で会社員をしていたときは疲れが澱のように体に沈殿していて、突然意識を失って1ヶ月くらい眠っていたいとか、冬眠したいとか思っていた。現代は主体の一貫性とか自我を確固としておくことが常に求められていて疲れるので、自我を手放したり意識が変容する話に惹かれるのかもしれない。
読了日:05月18日 著者:山尾 悠子


ミスター・シーナの精霊日記 1 (キャラコミックス)ミスター・シーナの精霊日記 1 (キャラコミックス)感想
‪いろんな種族がそれぞれの時間を生きていて、たまにぶつかったり触れ合ったりして、たまにしか交わらない道が交わることでお互いの心に波紋をおこして、その反響は命が続く限りこだまし続ける…っていうのはファンタジーもSFも同じだなぁって思う。そういうのが好き。 ‬冗談みたいな呪いで寄せられる好意でも、それを否定しないで受け取っていくことにしたシーナは愛が受け取れる人。この呪いに反発して他者を傷付けたりグレたりすることも考えられるけど、そうならないのが優しさであり、優しさは強さだな。きっかけは何だっていいのね。
読了日:03月31日 著者:藤 たまき


きっとあの人は眠っているんだよ: 穂村弘の読書日記きっとあの人は眠っているんだよ: 穂村弘の読書日記
読了日:03月21日 著者:穂村弘
ブレグジット狂騒曲《英国在住保育士が見た「EU離脱」》FUKUOKA U ブックレット14 (FUKUOKA uブックレット)ブレグジット狂騒曲《英国在住保育士が見た「EU離脱」》FUKUOKA U ブックレット14 (FUKUOKA uブックレット)
読了日:03月06日 著者:ブレイディみかこ
増補 日本語が亡びるとき: 英語の世紀の中で (ちくま文庫)増補 日本語が亡びるとき: 英語の世紀の中で (ちくま文庫)
読了日:03月05日 著者:水村 美苗
白き狼の息子―永遠の戦士エルリック〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)白き狼の息子―永遠の戦士エルリック〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:03月01日 著者:マイクル ムアコック
あの人に会いに 穂村弘対談集あの人に会いに 穂村弘対談集
読了日:02月25日 著者:穂村 弘
落花の急―桜の系譜 (コバルト文庫)落花の急―桜の系譜 (コバルト文庫)
読了日:02月19日 著者:金 蓮花
沈黙の破―桜の系譜 (コバルト文庫)沈黙の破―桜の系譜 (コバルト文庫)
読了日:02月18日 著者:金 蓮花
風花の序―桜の系譜 (コバルト文庫)風花の序―桜の系譜 (コバルト文庫)
読了日:02月17日 著者:金 蓮花
夢弦の響―桜の系譜 (コバルト文庫)夢弦の響―桜の系譜 (コバルト文庫)
読了日:02月17日 著者:金 蓮花
玄冬の曠野 (コバルト文庫―月の系譜)玄冬の曠野 (コバルト文庫―月の系譜)
読了日:02月12日 著者:金 蓮花
瑠璃の音―月の系譜 (コバルト文庫)瑠璃の音―月の系譜 (コバルト文庫)
読了日:02月11日 著者:金 蓮花
ナポリから来た恋人 (ハーレクイン文庫)ナポリから来た恋人 (ハーレクイン文庫)
読了日:02月05日 著者:リン グレアム
ためらう唇 (MIRA文庫)ためらう唇 (MIRA文庫)
読了日:02月04日 著者:リンダ ハワード

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