英語BL小説「Fallocaust」第12章 英文読解ガイド
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1〜2章は作者に許可いただいて翻訳したので、こちらからどうぞ。
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第12章の要約
残酷描写:微
性行為:なし
読了時間の目安:45分(15ページ)
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*この章の視点(POV: Point of View)キャラクターはリーヴァーです。
リーヴァーは忍び込んだ工場でキリアンを見つけ、建物をC4で吹っ飛ばす。満身創痍でアラスに近付くとグレイソンとレオが二人を担ぎ込んだ。
ストーリーライン
・リーヴァーは徒歩で工場に近付き、フェンスを切って侵入する
・配達員を撃って脱出用に四輪バイクを確保し、排気口に爆弾を仕掛ける
・ゴミ置き場に来た従業員を脅し、ユニフォームを奪い、キリアンの居場所を聞く
・建物内に侵入し、従業員を撃ち殺す
・繭のようなポッドに入れられた人間たちのなかからキリアンを見つけ出す
・銃を持った追手を、ドアに仕掛けたC4爆弾で吹っ飛ばす
・キリアンを庇い、怪我を負いながらバイクでアラスへの帰途につく
・途中で具合が悪くなり、ラジオでアラスに連絡する
・グレイソンのレオが迎えに来て、リーヴァーとキリアンをアラスに連れ帰る
語彙・文法
I ripped my M16 from the inside coat loop and shot her several times in the back. (127p)
訳)M16を白衣の内側のループからもぎ取ると、女の背中を何度か撃った。
Shot herだと、弾は命中しているが、Shot at herだと、「彼女に向けて発砲した」になり、命中したかどうかは不明になる。
"Hey, am I working tonight?" (132p)
訳)「今日、シフト入ってるっけ? 」
- be + V ing:現在進行形で未来のことを言う用法
爆発の衝撃による見当識障害で訳の分からないことを言っているリーヴァーのセリフ。仕事大好きだよね。
be + V ingは時間的・心理的に連続・近接した未来のことを言うときに使う。willは「意志」、be going toは「予定」というニュアンスがある。
"I gotta make my fuckin' entrance!" (133p)
訳)「かっこよく入場しなきゃいけねえんだ! 」
- make an entrance ; 入場(登場)する
ただどこかに入るというより、格好をつけたり大げさに行進するようなニュアンス。
- gotta = (have) got to = have to
- fuckin' = fucking ; entranceを強調する語
コメント
リーヴァーくん大活躍!! C4爆弾を爆発させつつ、キリアンに手をふれるのにドキドキという純情×暴力のギャップがたまりませんね…‥。そして爆破の衝撃でヘロヘロリーヴァーになってるところと、パパ達に丸太のごとく担ぎ込まれてるのが面白くってかわいくってほっこり☺ レオとグレイソンも何やら秘密があるようだけど、やっぱり頼りになるパパ達です。リーヴァー、愛されてんじゃん。
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