第七官界の中心で咆哮する

イチオシのカナダ発ポストアポカリプスBL小説『Fallocaust』をはじめ、英語のM/Mロマンス(BL)を中心に、BL小説などをレビュー。

【ポストアポカリプスBL 翻訳】Fallocaust《ファロコースト》第2章

第1章 Part 2の続きです。

 

Fallocaust《ファロコースト》第1章 Part 1 はこちら

【ポストアポカリプスBL 翻訳】Fallocaust《ファロコースト》第1章 Part 1/2 - 第七官界の中心で咆哮する

  

Fallocaust《ファロコースト》第1章 Part 2 はこちら

【ポストアポカリプスBL 翻訳】Fallocaust《ファロコースト》第1章 Part 2/2 - 第七官界の中心で咆哮する

  

 

 


 

Fallocaust《ファロコースト》第2章 

(第1章 Part 2/2 の続きです)
第二章 リーヴァー

 「あ、あの、僕も手伝っていいですか?」

 キリアンは静かに尋ねた。
 これは全くの予想外だ。時々ドクの診療所を手伝ったりもしていたが、キリアンはほとんどの時間を一人で過ごしていた。まだ仕事を割り当てられていないので、両親が死んでからは誰もが好きなようにさせておいたのだ。
 「もちろんだとも。さあ、入っておいで」グレイソンは陽気に答えると、キリアンを手招き、俺たち四人はかつて倉庫だった大きな建物に入った。
 俺はすぐに落ち着かない気分になった。半分ほどはグレイソンがキリアンを追い払ってくれることを期待していたが、それは彼の性分ではありえない。やる気がある者なら、誰にでも喜んで教師役を買って出る。俺とレノを含め、ここの子供達のほとんどがグレイソンとレオに読み書きを教わったのだ。
 一団は話しながら建物の奥へと向かった。内部は暗い。この建物は町の中でも珍しく電力が通っている場所だが、ケーブルは古く小火ぼやが起こることもしばしばで、今ではほとんどの場合、ケーブルの代わりに延長コードを使っていた。
 大きな両開きの金属扉を抜けるとすぐに酷い臭いが鼻を突き、囲い場についたことが分かる。
 キリアンが息を詰まらせるのを聞いてニヤリとした。俺も初めてここに来たときには同じ反応をするはめになったのだが、それでも内心で笑うのは止められない。囲い場の臭いは地獄のような酷さだ。ラットは不潔な生き物だからこそ“鼠”ラットと呼ばれているわけだ。ひょっとするとレイバーにも劣るかもしれない。ハッ。グレイウェイストのほとんどの野生動物より悪いとは相当だろう。臭くてうるさくて頭のイカれた生き物だ。食い物以外の使い途はありはしない。
 キリアンを襲ったのは酷い臭いだけではなく、騒音もだった。スチール製の格子グレーチングの上を通り過ぎると、すぐにラットの叫び声が聞こえてきた。数歩先を行く彼は少しの間柵の下の囲いを覗き込んだ。俺が同じように見下ろしたのは、キリアンの目線をなぞって見るためだった。
 キリアンが小さく驚きの声を漏らすのが聞こえた。囲いの中は薄暗かったが、夜目が効く俺は闇の中でうごめく塊を捉えることができた。
 何匹いるのかは定かではない。放射線の影響で黒ずんだ肌は眼下の薄闇に溶け込んでいた。数百ほどだろうか。これは食肉処理用で、別のフロアには繁殖用の区画もある。屠殺場での最優先事項は病気の予防だ。もしそうしなければ、みながキリアンの両親や、これまでの被害者たちと同じ運命を辿ることになるだろう。
 眼下にうごめく一群を見つめているキリアンの姿を目の端で捉える。普段は距離を取っているので、これほど近寄るのは稀だ。ふしぎと悪い気はしなかった。
 ただ、キリアンが何をしに来たのかは謎だ。最後に見たときには家に帰るところだったし、そのあとは家にいるだろうと思っていたが。とはいえ、くだらない本を読むためにブロックから抜け出す常習犯であることを考えると、予想と全く逆のことをしたのは驚くには当たらないかもしれない。キリアンから目を離さずにいるのは、飛ぶ蝿を針で射抜くのに匹敵する難行のようだ。
 「おーい、ふたりとも。こっちだ」グレイソンに呼ばれて、キリアンは少し背を丸め、すぐに通路の端へ足早に向かった。キリアンの奇行について頭をひねりながら、俺も続く。
 今回は俺の方が尾行られていたわけか?

その考えを振り払って、もう一つの扉を抜けると、数人の男女が二匹のラットのかたわらに立っていた。ラットは手足を縛られ、大きなプラスチック容器の中で鳴き声をあげている。夜の配給分の肉の方は茶色の紙に包まれ、ブロック中に配る用意ができていた。デーコンの餌は生き餌だ。解体する手間が省けるし、奴らは餌が生きていようが死んでいようが構いやしない。一方ブロックの住人たちは、解体済みの配給肉を毎週受け取ることになっている。
 「準備は良さそうだな。ここのみんなの分は確保したか?」グレイソンが尋ねつつ、こちらに手で合図する。それに従い、置いてあるプラスチック容器の一つをつかむと荷積み用のスロープへ引きずっていった。
 「おうさ。もう配給カードのスタンプも押したよ」作業をしていた女のひとりが頷いて答えた。
 ゲイリーが容器を運ぶ俺に手を貸し、背後ではグレイソンとキリアンが別の容器を動かそうとしている音が聞こえた。容器の積み込みには専用のトロリーがあるのだが、それなりの人数が居れば単に手で運ぶ方が簡単なのだ。


 トラックのエンジンは、不満げにうなり声をあげて息を吹き返した。長年の酷使とずさんな修理で使い古されている。世界の終わりからここにあり、大多数のトラックや自家用車が生き残れなかった時を生き抜いたつわものだ。このトラックも含め、まだ動く車両はみな、ファロコーストが起こったときに何かに覆われて隠されていたものらしい。野ざらしから、また戦争で荒んだ人間たちの略奪から逃れたわけだ。その人間たちも、放射線に晒されて死んだのだが。隠されていなければ、道に転がっているスクラップのように錆びて朽ち果てていたことだろう。
 容器をトラックに積み込むと、口を閉じてラットの酷い体臭をよけいに吸い込まずに済むように気をつけながら、容器を足で押して荷台の奥に押し込んだ。ラットはホースで水をかけて消毒を済ませた後でもまだ臭う。そしてトラックの屋根に飛び乗り、腰を下ろした。グレイソンとキリアンが容器を持ち上げ、他の解体作業員が配給肉の箱を積み終わるのを見ていた。
 キリアンは他の皆が降りた後もトラックの荷台に留まり、ホイールの出っ張りに座った。グレイソンはテールゲートを閉め、ゲイリーと他の者たちに挨拶を済ませる。キリアンはゲイリーに礼儀正しく礼を言い、俺は頷いて見せた。しばらくしてトラックは北ゲートへ向かって動き出した。
 トラックの屋根に座ったことで、落ち着かない気持ちが少し和らいだ。キリアンはブロックの風景が通り過ぎるのを眺めている。トラックに乗るのはこれが初めてなのだろうか。つかまる手を強く握りしめて関節が白く浮かび上がっているのを見ると、そうであっても不思議はない。
 十分に落ち着いて見えるが、この角度では顔は見えなかった。後頭部に金髪がそよぎ、白い肌に冷たい風が吹き付けていた。
 俺たちの後を追うのに本と上着をそのあたりに投げ捨ててきたに違いない。馬鹿じゃないか?
 だが、こいつが俺たちの後をつけることにしたというのは面白い。そう考えて微笑んだ。俺について回られて悪い気はしなかったということか? もしかすると、俺が付いて回っていることに特に興味がなかっただけかもしれないが。いつかは彼に話しかけることになると分かってはいたが、今日はまだその時ではない。
 トラックは軋みながら止まった。グレイソンがエンジンを切るのと同時に、トラックから石畳の道に飛び降りた。グレイソンがトラックの後ろに回ると、レオが背後から荷下ろしに使うスロープを引きずって来るのを待っていた。
 「おや、犬っころの餌やりをやってみることにしたのかい?」レオが声を掛けると、キリアンははにかんで微笑み、グレイソンが積荷を下ろすのを手伝い始めた。
 「ええ」キリアンは静かに答え、自信なさげに肩をすくめた。「他にやることも無いので。」
 「ああ、なるほど。そりゃあ他に理由なんて無いよな」レオは笑ってウインクして見せた。レオのほのめかしにすぐに顔が赤くなる。荷下ろしを素早く手伝うと、キリアンともレオとも目を合わせないようにした。
 ちょっとした悪態の後、容器を全てトロリーに積み込み、急傾斜のスロープでデーコンの囲いの上まで運んだ。この段になると、ラットどもは容器の中でパニックに陥り泣き叫んでおり、それをつかんで外に引っ張り出す。
 レオは下に残って今週の配給を配り、俺とキリアンの分を確保しておいてくれた。それ以外の三人は、ゲート上でデーコンを見下ろしていた。
 デーコンを間近で見るとすると、やつらの頭は人の胸の高さほどになる。ほとんどが灰色だが、幾らかは白っぽいのや黒いのがいる。放射線を浴びた生き物はみなそうなのだが、毛皮はところどころ剥げていて、毛が無い部分は炎症を起こした皮膚を引っ掻いた傷とかさぶたで覆われている。ブロックで保護されている猫と混血のデコドック以外で毛が生えそろった生き物は見たことがない。放射線は生き残った全ての生き物を蝕んでいた。
 「それじゃあキリアン、今からゲートを開けてデーコンを餌場に入れるから、仕切りの板をどかしてラットを餌場に落としてくれるかな。リーヴァーが見ていてくれるから」グレイソンは励ますように笑って言った。
 「たぶん……そんなに難しくはなさそうですね」キリアンはゆっくりと言ったが、自信無さげだ。俺は微笑んだ。ずっと本ばかり読んでいる気かと思っていたので、彼がやっと仕事にやる気を見せたのは喜ばしい。
 キリアンがゲートの障壁にある穴を塞いでいる板を取り外すのを注意して見ていた。アラスを囲むコンクリート壁の上には、歩道と120cmほどの高さの障壁がめぐらされている。この障壁は、人がデーコンの囲いに落ちるのを防ぐと共に、スナイパーが銃をセットするのに適している他、防御の役割も果たしていた。
 キリアンは一匹目のラットの縄をつかむと、障壁の穴へ押しやった。ラットはもちろん叫び声を上げ、キーキーと不明瞭な言葉のようなものを発して抗う。目隠しとくつわをかまされていても耳は聞こえているので、デーコンが下に居るのを分かっているのだ。
 キリアンはこいつを障壁の穴に押し込むと、下に向かって蹴り落とした。なかなかやるじゃないか。
 俺たちはみな亜人サブヒューマンを扱うのに慣れていたが、デーコンの餌にすることに抵抗を感じる人間も少なくはない。自分たちに似た生き物への扱いに戸惑うのだろう。
 ラットが生々しい音を立てて地面に落ちるのを観察した。うめき声を上げ、身悶えする。そして、ゲートが軋みながら開いた。
 デーコンどもが最初のラットに飛びかかる間に、今度はメスのラットがその上に落とされた。狼どもは群れをなしてすぐに食い尽くすので、ラットは縮み上がる暇もないほどだった。
 一瞬にしてばらばらにすると、各々が手や足を咥えて餌場からメインエリアへ獲物を持ち帰った。他のデーコンはその場に留まり、残された死骸を喰らいながら、互いに威嚇しあった。
 キリアンは身震いして殺戮から目をそらした。俺はこの光景を面白いと感じ、注視し続けた。ああ、自分がおかしいのは自覚している。人や動物が引き裂かれるところを数限りなく見てきたが、嫌な気分になることはなかったし、覚えている限りそう感じた覚えはない。レオとグレイソンはラットの喉笛を掻き切って笑っている血みどろの二歳児だった俺を記憶していることだろう。
 それは今でも変わっていない。
 「リーヴァー、手伝いご苦労さん」グレイソンが後ろから声をかけてきた。
 餌場から視線を移すと、グレイソンの後をついてスロープを下り表通りに降り立った。アラスの住人たちは、配給を求めてトラックの周りに人だかりを作り始めている。俺は人混みにいるのを好まないので、自分の割り当てを取るとさっさと家に足を向ける。
 俺の意識は再度キリアンに戻った。俺の中の一部分は、彼のところに走っていって初めてデーコンに餌をやった感想を聞きたいと思ったが、それはできない。これまでもそうだったように、ただ離れたところから観察しているだけだった。
 明日到着するというキャラバンについて思いを馳せる。どの方角から来るのか正確には知らないが、南か西のどちらかからに違いない。南からの道を通るのはほとんどが傭兵団だけなので、きっと西だろう。南の道は工場や研究所に通じており、皆が避けるルートだ。
 キリアンの後をついて歩いている間、自分が顔をしかめていることに気付いた。考えていることがこれほどあからさまに顔に出るというのは笑える。俺が顔をしかめたのは、南にある工場や研究所で起こっていることについて考えたからだ。多くの人間が工場でやっていることを悪とみなしているが、俺はそうは思わない。奴らの仕事のおかげで飯にありつける人間がいるわけだし、肉を解体する手間を省いてくれるじゃないか。特に自分たちで蓄えを持つほど大きくないコミュニティにとっては恩恵だろう。
 このブロックでは自分たちでラットを解体しているが、グレイウェイストの他の地域では工場が代わり加工して消費者に提供している。王の所有する会社の一つ Dek’ko デッコーは、食肉を加工し缶詰にしてグレイウェイストで販売している。ラットを捕獲・飼育し、普通の食肉からスープや “フォワ・ラ” と呼ばれる珍味にいたるまで様々な商品に加工している。フォワ・ラは旨いが、その作り方はなかなかに吐き気を催させる代物ではある。
 とは言っても、それは俺が表情を曇らせた理由ではない。俺が拳を握りしめたのは、研究所から王を連想するからだ。
 俺がサイラス王について知っていることは、伝聞に過ぎない。会ったことはないし、写真すらろくに見たことがない。だが、こいつがグレイウェイストの支配者であるのは周知の事実だ。
 奴はグレイウェイストの経済を掌握している。なぜなら、大量生産の手段を持っているのは今や王のみだからだ。また、武力でも支配下に置いている。大規模な軍事力を持ち、何千もの軍兵団ギオンの兵士たちが王に忠誠を誓っている。
 グレイウェイストとその先に広がる荒野は広大だ。どのくらい広いのかは興味がないので知らないが、とにかく広いことは確かだ。王は人類を三つの区分に分けている。ラットは放射線の影響で黒ずんだ肌の亜人種で、食料として飼われている生き物だ。レイバーはラットよりは俺たちに近い見た目をしているが、ガイガーチップを埋め込まれたことがないか、失くしてしまった人間で、放射線によって狂気に冒された危険な生物だ。通常、見かけたらすぐに撃ち殺す。最後にアリアンというのが普通の人間のことだ。
 アリアンは俺たちの類い、つまり正気の人間たちというわけだ。サイラス王がグレイウェイストを支配し始めた時、生かしておいてやると決めた人類である。俺たちは王の臣民であり王の持ち物というわけだ。アリアンの子供が生まれると、ガイガーチップという小さなチューブ状のデバイスを埋め込まれる。これには放射線を無効化する物質が含まれている。高機能なものではビタミンのサプリメントを放出する機能もあるとかいう話だ。
 人口動態調査のため、数年ごとに王の調査団が派遣されてくる。奴らは南の方角からやってくる。研究所を持つ Skytech の科学者たちとはお友達だろうから、恐れる必要はないというわけだ。
 調査団は軍兵団に厳重に警護され、ブリーフケースを携えてやってくる。見つけられるアリアンは全て調査するのだ。最後にアラスに来たのは数年前、キリアンの家族がくる前のことだ。俺が調査団に行き遭ったのはこの時が初めてだった。それまではグレイソンとレオは事前に俺を数日間町の外に避難させていた。二人が俺が軍兵団に近付くのを嫌がったのは、俺が軍兵をライフルの的にして楽しんでいるからだったのだが。
 調査団との遭遇は、サイラス王につながるものとの初めての接触だった。そしてその時に、このグレイウェイストには権力者が存在し、そいつは俺の生活に実際に影響を与える力があるのだということを実感したのだった。この件があるまでの俺は、かなり厳重にこの類のことから守られていたに違いない。もちろん王が存在するということは知ってはいた。俺たちグレイウェイストの住人は、何かにつけ王を腐すのを好んだ。王都スカイフォールからの亡命者から色々な話を聞いてもいた。しかし、王の権威の延長にあるものと出会ったのは、たまに見かける兵士を除いては人生で初めての経験だった。

 キリアンが今はひとりだけで住んでいる自宅に向かうのを、距離を置いて付いて行った。彼の家は俺の住んでいるところから徒歩五分ほど、半ブロック先の袋小路にある一軒家だ。ベッドルームが三つの二階建てで、一人で住むには大き過ぎるのだが離れがたいようだ。思い出とか、そういうことだろう。レオが言うには、キリアンの両親が隔離小屋に映される前の家の中は、蛆虫が湧き、体液が至る所に飛び散ってまるでお化け屋敷のような状態だったらしい。キリアンは両親の面倒を自分だけで見ようとしていた。みな、彼が感染していなかったことに驚きを隠せなかった。
 キリアンが家の中に入り内側から鍵を掛ける音を確認した。いつものごとく俺の思考は彷徨いだした。家から数フィートのところにあるスクラップ車両の上に腰掛け、王の調査団と初めて遭遇した二年前を思い出していた。国勢調査の日のことを。
 長い話になるが、俺の人生で重要な日だったことは確かだ。頭の片隅で、家の中に入ってビール片手にキリアンに話して聞かせたいという気持ちが起こったが、思いつくと同時に却下する。そのうちに、そのうちにだ。今はこうして闇の中に潜んでいるだけでいい。
 俺は廃棄車に背をもたれさせると巻きタバコクィルに火をつけた。煙を深く吸い込むと、曇天を見上げる。夜にさしかかっていたが、もう少しの間キリアンの家のそばにいなければいけないような気がしていた。
 また一口吸い込むと鎮静効果が暖かく体を包み、俺の思考は自分の内側に滑り込んでいった。

 
 

 

(ブログ主コメント)

 いやいや、話しかけろよ(苦笑)パパ達は微笑ましそうにしていますが、普通に怖いですよね? まあでもここまで読んでみると、リーヴァーは対人コミュニケーションに相当難がある挙動不審なティーンエイジャーって感じですね。キリアンがどう思っているのかは分かりませんが、“尾行返し”を仕掛けてきたところを見るとビビり散らかしてるわけではなさそう。そしてアラスの周辺やグレイウェイストの様相については大体説明されました。この世界に存在している産業や物品、生き物やテクノロジーについては別記事の用語解説がありますので、よろしければご覧ください。

 

この後の読み方について

さて、この後の章では二年前の調査団がアラスにやってくるエピソードが挟まれます。事態が急展開を迎えるのはその後になりますが、だんだんと謎が見えてきたり、リーヴァーの戦闘能力が日の目を見ることになりますのでグイグイ読めてしまいますよ! 下に章立てを掲載してみましたが、7章にやっとキリアン視点が入ってきます。Amazonの本文プレビューで第9章冒頭まで読める仕様なので、ぜひ挑戦してみてください。

 

第3章の読み方に関してはこちらの記事をご覧ください。

ポストアポカリプスBL「Fallocaust」第3章の読み方 - 第七官界の中心で咆哮する

 

Fallocaust 章立て(〜7章)

視点
1章 リーヴァー
2章 リーヴァー
3章 リーヴァー 2年前
4章 リーヴァー 2年前
5章 リーヴァー 2年前
6章 リーヴァー 現在
7章 キリアン

 

 

 

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